成りたろう 本 映画 切手 を語る: 12月 2014

2014年12月26日金曜日

【大事件】丸善/ジュンク堂書店を吸収合併


 丸善が好きだ。

すぐに、日本橋の・・・と皆、云うが、多摩センターの店舗が最高だ。

そして、ジュンク堂は、もっともっと好きだ。

当り前だが、池袋の。

書籍点数、配列、はもちろんのこと、店員のしつけ、居心地、最高です。


その2つが、合併する。

素晴らしい!

しかし、どこか、寂しい。


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■丸善/ジュンク堂書店を吸収合併 流通ニュース 2014/12/24


丸善CHIホールディングスは12月24日、完全子会社の丸善書店がジュンク堂書店を吸収合併すると発表した。

書店事業について、より効率的な運営とブランド力の発揮による成長と収益拡大を図るため、管理業務・本部業務の統合による業務効率向上、出店戦略、ブランド戦略などの経営施策実行の迅速化を図ることを目的として、丸善書店とジュンク堂書店の合併による組織再編を行うもの。

本合併により書店ブランド力の強化を図るために、合併後に丸善書店の商号を丸善ジュンク堂書店に変更する予定だ。

2014年1月期の丸善の売上高は213億9400万円、営業利益3億7200万円、経常利益3億4100万円、当期利益2億6900万円、ジュンク堂書 店の売上高は503億1000万円、営業損失9500万円、経常損失1億6200万円、当期損失1億6300万円だった。

2014年12月23日火曜日

【映画の話】 「 河内山宗俊 」 山中貞雄

『河内山宗俊』(1936年、太秦発声映画)

監 督:山中貞雄
脚 本:三村伸太郎
主 演:四代目河原崎長十郎

河内山宗俊 は、河内山 宗春(こうちやま そうしゅん、? - 文政6年7月22日(1823年8月27日))
江戸時代後期の茶坊主。
およびそれをモデルとした講談・歌舞伎などの創作上の人物。歌舞伎・映画・テレビドラマなどの創作物では、名前を「宗俊」と表記する。また「宗心」とも。

この映画は、数多の宗俊ものの中で、秀作のよびごえ高く。

また、私、松川の好きな映画 BEST10 に入れるべき名作。

なぜ、素晴らしいのか?

それは、一重に「愛」と「誠」につきる。

理屈抜きの正義と無償の愛に、体が震えるほどの感動をおぼえる。

悪殿様の魔手から、街の娘(若き日の原節子)を守るために、世間ではつまはじき者の生臭坊主宗俊(河原崎長十郎)と相棒(3代目中村翫右衛門)が挑む。

何もリスクを冒す謂れもなく、得るものは何もない。

ただ、正しいことに命をかける。そして・・・

ラストシーンは、言葉にならない。




【山中貞雄】

28歳、中国で戦死した 天才監督(個人的には、とにかく、脚本が素晴らしいと思う)
シナリオ集団「鳴滝組」の中心ナンバー

作品は少なく、盟友、アラカン主演の 『 丹下左膳余話 百萬両の壺
3代目中村翫右衛門の 『 人情紙風船 』 は、松川もはやくに観て、ビデオも保持。
これら大傑作をしのぐと云われた、本作を観たのは成人してから。

それほど、残るコンテンツが少ない。悔やまれる。

現在、多くの優秀な監督のそこここに、いい意味で、この3作からの模倣と思しきシーンを目にすることができる。

天才カメラマン  宮川一夫は、随想で「初恋の人(山中)とはついにプラトニックに終わった。
最初の夫(稲垣)とはいい仕事をした。
今は分かれて再婚(溝口健二)したが、時々先夫のことを思い出す」
と書いて山中を偲んでいる。



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2014年12月22日月曜日

あくなき挑戦 「 光源 」 桐野夏生



桐野夏生  「光源」  文春文庫を読んだ。


直木賞受賞「柔らかな頬」受賞後、第一作ということで、期待された。
その分、質の上下ではなく、期待している分野、コンテンツとの乖離が、酷評という形で出た一作。

流通量が少ないこと、イコール、BOOKOFFではみかけなかった。

見かけたので、買ってみた、読んでみた。

桐野の本は、そもそも、難解で、その分を補うためか否か、「殺人」「事件」が軸にあり、緊張感、緊迫感を生み、吸引力と彩となってきた。

それが、本作では、ない。

私も、過去の作品に照らして、推察すながら読み進めるうちに、裏切りや不安、を感じていた。

この感触を、楽しみ・悦び、とみるか、感じるか。

戸惑い、期待外れ、とみるか、感じるか。

どちらが正しい、正しくないと云うことはない。


個人的には、裏切られた気持ちが最後にもたらせた、結末に、流石! と云う想いは、ひょっとしたら、これが、最傑作として、将来、再発見・再評価される可能性もある、と思えるものだった。


文学も商業活動である以上、市場への迎合は、ある程度必要であり、また、あたっている間は冒険することなく、安定して、収入につながる。


これを、敢えて、「是」とせず毎回、新たな指向を明言し、そして、全く違うワールドで、一定の高い質をキープし続ける。


凡人の及ばず、高みにいることは、疑う由もない。



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2014年12月14日日曜日

切手のお話 始めます! まずは、ベタに切手の誕生について



 世界最初の切手は、イギリスで発行された、ビクトリア女王の肖像を描いたもので。ローランド・ヒル卿が国家事業として興しました。18405月のことです。

「黒い1ペ二ー」と「青い2ペンス」の2種類の切手が通常切手として発行され、前者、通称、ブラック・ペニーは、世界の収集家から垂涎の的です。





筆者は本物は持っていません。
先日、復刻版を手にいれ、時折眺めては、悦にいっています。

翌年1ペニーの切手は赤茶色(ペニー・レッド)に変わり、このときに消印も黒に。
色が変更された理由は、黒色のインクが化学変化に強いことから、消印を抹消して再利用するなどといったことが横行したからだといわれています。

ちなみに、現在でもイギリスの切手には、今でも国名が印刷されていません。

 日本では、1871年(明治4年)31日に、当時としては珍しい図案である、2匹の龍を描いたデザインの切手を4種発行して、近代郵便が始まった。


 近代郵便の創業と切手の発行を企画したのは、駅逓権正 前島密。現在でいう、主税局長のような役柄であった。

前島は、政府が飛脚業者に支払っている逓送費が莫大なものであり、コスト削減の方策として、欧米諸国に倣って政府事業として通信事業を行うことを草案した。

実は当初未使用・使用済みをわけるための「消印」の存在を知らず。
現場でも、消印を押印するという作業、ルーチンの意図が理解されず、漏れ、再利用、偽造、が頻発した

筆者は、竜切手をコレクションしていません。

1981年 国際切手展開催の記念切手に、この4枚があしらわれており、これをもって溜飲をさげている。

実は、この次に発行され、希少価値は、龍切手をしのぐ桜切手を2枚、エンタイアで保持しています。

エンタイア(ENTIRE)とは、切手の貼ってある使用済みのハガキや封筒帯封などあらゆる形の実逓郵使用物の総称です。
消印も収集の対象で、特に、発行初日のものを初日カバーと云い、これはこれで価値が見出されています。

今更保持していても、とお思いでしょうが、これも、時折眺めては、悦にいっており。
楽しいものです。

切手収集という趣味の品格と云うか、佇まいの良さではないでしょうか。

最後に、前島密の顔は皆さん結構みています。

普通切手は料金改定毎に、価格、図案が変更されてきました。

が、1円切手だけは不可侵領域のように、氏の肖像が描かれている。

歴代の1円切手以外に、前島をあしらった図案は、記念切手に3種使われている。


個人では最多ではないかと思います。




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